先日、わんちゃんのキノコ中毒による死亡事故が発生してしまいました。
原因はアセタケ属のキノコということです。
症状はかなり劇症で、食べたと思われる30分後からグッタリ、徐脈、縮瞳(瞳孔が小さくなる)、涎がたくさん出る、嘔吐下痢などの症状が出たあと、治療を尽くしたものの数時間後には亡くなってしまいました。
人でも食べると発汗、徐脈、呼吸困難などを呈するそうです。
アセタケ属のキノコといってもいくつか種類がありますが、特に派手な見た目でもなく、庭やお散歩コースなど身近な場所に生えています。(詳しい写真などは是非「アセタケ属」で調べてみてください。)
わんちゃんは人間よりも鼻がいいですが、毒があるキノコまではなかなか嗅ぎ分けられません。
ふと目を離した隙に食べてしまわないよう十分に注意してください。
また、加熱により毒性が失われるキノコもあるため、人では食べられるキノコと言われていてもわんちゃんが生で食べてしまうと思わぬ症状が出る可能性もあります。
もしよくわからないもの(キノコに限らず)を食べてしまい、わんちゃんの様子がいつもと違うなと感じたら、動物病院にご連絡ください。